その一 自然で安心(農薬不使用)

蛍茶園の緑茶は,5月の収穫時期には、新芽が一気に伸びて新緑が一面を覆いますが、農薬不使用
のため同時に草も伸びます、緑茶を囲むように雑草が生えているため、まずは除草から始まり
ます。所々クモの巣がかかっていますが、実はそれは当たり前の光景でクモやカマキリは害虫
を食べてくれるため、間接的にお茶の栽培に貢献する生産者の一員になります。「クモの巣」
は農薬不使用の茶園だからこそある光景なのです。
収穫時期には、山の山菜も豊富に採れます。茶園の周りには辺り一面に「ふき」が「自然」に
育ち茶畑の土手をフキが覆いつくしています。このふきも自然に育った生粋の山奥のふきです。

     その二 繊細な摘み(一芯三葉)  
一芯三葉(いっしんさんよう)とは、お茶の新芽を摘むときに、若葉の先三枚と柔らかい先端
の芯のみを摘むことです。深く摘むと多く収穫はできますが、堅い葉が入りお茶の品質が悪く
なります。蛍茶園の緑茶は、新芽の柔らかい部分のみを熟練した生産者が、選んで慎重に摘み採
ります。

     その三  生産者加工(一者一加工)
蛍茶園の緑茶は農薬不使用のため、生産者の日頃の手入れや、摘み方が、お茶の品質に
現れます。そのため、「一人の生産者=一つのお茶」の考えで、数名の生産者で運営する加工
工場では、生産者事に区別して生産者が品質まで責任を持ちこだわる事で、良質の緑茶を作る
ようにしています。


緑茶は日本茶として昔から飲まれてきました、最近ではコーヒーや紅茶が主流になり緑茶を煎
れて飲む人も少なくなりました。日本人が長寿な理由にバランスの良い食事と、緑茶を飲む事
があげられています。特に緑茶のポリフェノロールの一種カテキンに様々な効果があることが
証明されてます。


蛍茶園の農薬不使用茶。お茶作りは江戸時代の後期から明治時代までは栄えていました。その後一時
栽培されていなかったのですが、静岡から苗をもらい78年から再度始め、当時の静岡では農薬
を使うと聞いたため農薬不使用栽培を始めました。土のPHが高い事や石灰が多い事など問題もありま
したが、地元の大学教授の堆肥の研究などを重ね、当園の加盟する組合は有機栽培の認証を取得する事ができました。